こんにちは。派遣薬剤師のひでです。
今日は働く薬剤師が実力をつける効率的な勉強法についてです。
「勉強したい・・・」
そう思いながらもなかなか継続的に勉強習慣をつけて実力を上げていくのって難しいですよね。
「学生の頃は勉強できたのにな」
こんな方も多いと思います。
しかし社会人になると
- 仕事で疲れている
- 家のこともしないといけない
- 自分の時間は休養や趣味などに当ててしまう
- とにかく時間がない!
などなど勉強できない障壁はたくさんあります。
そして
「勉強しなくても薬剤師業務に慣れてしまえばある程度問題なく日々過ごせる」ので
次第に勉強できなくなってしまいます。
そんな中
「勉強したい・・・」という気持ちを諦めきれないあなたに
今日は
・忙しくても実力UPできる薬剤師の効率的な勉強法
を紹介したいと思います。
目次
どんなに忙しくても勉強はできる。薬剤師の効率的な勉強法とは
効率的な勉強法は何かを考えるにはまず自分の普段の生活を思い出してみることが重要です。
そこから「なぜ勉強できないのか」を割り出し、本気で対策していくことが重要です。
よくあるパターンとしては
- 平日は8時間以上働いていて時間がない
- 仕事の後は疲れて勉強できない
- 休日は平日の疲れを癒すためゆっくり寝ている
- 休日は1日は出かけたりするので時間がない
- 子供の世話があり勉強する暇がない
などなど。
ある程度人によってカスタマイズする必要はありますがこれらすべてのパターンに当てはまる勉強法を書いていきます。
「できる時にやる」ではダメ絶対に学ぶと決める
効率的に勉強していくにはまず自分のマインドをコントロールすることから始めるのが重要です。
「空いている時間にやろう」
「とりあえず本を買ったしそのうち読もう」
では効率的な勉強はできません。
「自分は勉強する運命なんだ」くらいに思って学ぶことを決定事項として捉えましょう。
そうしなければいくら勉強法を学んでも実行することが難しくなってしまいます。
まずは本気で決心することから始めましょう。
時間の捻出法はスキマ時間+早朝
本気で決心しても作戦がなければすぐに実行できずに負けてしまいます。
しっかりした作戦を立てるためにまずは敵をはっきりさせましょう。
私たちに勉強をさせない最大の敵は
時間がない+疲れている
ですよね。
時間がない理由は
- 趣味に時間を当てたい
- 遊びたい
- 子供や家族の世話がある
- 休みたい
- 炊事、洗濯、掃除に時間を取られる
などなんでもOKです。
とにかく時間がないですよね。
この敵を倒すには
スキマ時間+早朝
に勉強することです。
「時間がない」を解決するのはスキマ時間勉強です。
1日1時間勉強するときを想定した場合
20分×3セットの勉強がおすすめです。
忙しい中のスキマ時間なので1回を長くしてしまうと他の生活を圧迫しかねません。
20分くらいだと比較的捻出しやすいので便利です。
「疲れて勉強できない」を解決するのは早朝勉強です。
疲れているなら夜は早めに寝てしまって、一番体力のある朝に時間を作るのがおすすめです。
睡眠時間を削ってしまうとさらに疲れてしまうのでしっかり睡眠をとって行うようにしてください。
「スキマ時間+早朝」の例を上げてみると
・朝20分だけ早めに起きてゆっくりコーヒーを飲みながら勉強
・昼の1時間休憩に少し急いでご飯を食べ、20分勉強。その後はゆっくり休憩
・夜20分だけカフェで美味しいドリンクを飲みながら勉強して帰宅
・前日は早めに休んで疲れを取る
・40分ほど早く起きてゆっくりしながら勉強
・昼休憩で残りの20分勉強
といった感じです。
もちろん自分の生活スタイルに合わせてカスタマイズすることが重要です。
机に向かってはダメ。リラックス+勉強を組み合わせる
勉強を効率的に継続していくダメには勉強をやり始めるハードルを下げる必要があります。
机に向かって、ノートを広げて・・・
といったやり方は正直面倒でやり始めるハードルが上がってしまいます。
ハードルが上がるといつしか勉強をしなくなってしまうのは仕方がありません。
おすすめなのはリラックスしている状態と勉強を組み合わせることです。
なぜならリラックスしたい人っていないですよね。
リラックスする行為なら進んでやると思うのでそこに勉強を組み合わせてしまえばハードル低く勉強を開始することができます。
リラックスした状態は人それぞれですが
例えば
- ベットやソファで寝転びながらスマホを見ている
- アロマの香りをかぎながらのんびりしている
- 晩酌をしながらテレビを見る
- 天気がいいので散歩する
- ゆっくりお風呂に浸かっている
などなど。
これに勉強を組み合わせていきます。
- ベットやソファでくつろぎながら勉強
- アロマを焚いた部屋で勉強
- のんびりお酒を飲みながら勉強
- 天気がいいので散歩して公園のベンチで勉強
- ゆっくりお風呂に浸かりながら勉強
などなど。
「勉強=堅苦しい」という状況を変えて「勉強=リラックスの一部」として取り入れていくことができれば効率的に学んでいくことができます。
ノートは取らない。アプリを使おう
ノートにまとめたくなる人もいるかもれませんが、それはもう終わりにしてください。
理由は
- 時間がかかる
- 場所の制限が増える
- 持ち物が増える
などです。
勉強のハードルはとことん下げていきたいので、勉強するのにノートと筆記用具と机が必要ではなかなか実行に移せません。
メモを取りたい方はスマホのメモアプリを使いましょう。
しっかり覚えたいことはメモしておいて、通勤電車の中でも歯磨き中でもいつでも何度でも勉強することができます。
仕事中に「あれなんだっけ?」という時もすぐに確認することがきます。
ノートを使うよりもはるかにコスパが良いです。
効率的に頭に入れるなら「全部読まない」「高回数繰り返す」が最適
例えば本で勉強する場合、一冊を端から端まで読むのは効率的な勉強法ではありません。
効率的に勉強して実力をつけるには学習する速さを上げることが重要です。
意識するのは2つ
- 「必要なところだけ」ピックアップして読む
- 1回の読むスピードを上げ、何度も読む
です。
なぜなら知りたいことがあって本を読みはじめているのに1冊に時間をかけていてはいつまでたっても全体的な流れも入ってこないので実用できません。
自分にとって有用な「知りたい」ところだけピックアップして読んでひとまず1冊の学習を完結させてしまうことが大切です。
理解度は3割程度でも問題ありません。
着実に勉強になっています。
もちろんそれで次の本に行ってしまうともったいないので何度も読むのです。
すると書いてある内容との親しみが生まれてきて吸収されやすくなっていきます。
何度も読む過程でピックアップしていなかったところにも勉強を広げていく余裕が出てきます。
最終的に1冊を1回熟読するのと同じ時間で何度も読めて理解度も深まっている状態を作れます。
継続のカギは1日も休まないこと
本気で効率よく勉強するのであれば、勉強を習慣化する必要があります。
習慣化するには「今日はやる」「今日はやらない」というのはNGです。
やるかやらないか判断する余地があると人間やらない方に流れていってしまいます。
つまり「毎日やる」と決めておけば判断の余地はなくなり、勉強が習慣化していきます。
「今日は朝寝坊してしまったから昼と仕事終わりだけ勉強しよう」でもOKです。
ただし「今日は5分だけやろう」ではあまり毎日やっている部類に入らないので
できればしっかり勉強するために1日1時間程度はスケジュールを立てて実行していくようにしましょう。
モチベーションはなくてOK。歯を磨くかのように勉強する
「やる気が出ない日はどうしよう」
こんな風に考える人がいますが、やる気はあまり気にしなくてOKです。
人間の感情は揺れ動くものなので、モチベーションを保とうとしてもなかなか難しいです。
やる気がある日もない日もご飯は食べるしお風呂は入るし歯は磨きますよね。
同じように、当たり前に学習をする意識を持つと良いです。
やる気がなくても決めた時間になったら本を開き勉強するのです。
知りたいところだけピックアップして高速で読んでいくと、やる気の有る無し関係なく知識は増えていきます。
単位時間あたりの勉強量を増やしていくのも重要ですが
- 毎日
- コンスタントに
- 安定して
- 意識せずとも自然に
継続していく技術を身につけるほうが何倍も効率よく学習していけるのです。
患者さんを意識しながら勉強する
勉強しているときに得た知識を薬剤師業務にどう活かすか考えていくと単位時間あたりの学習効率が上がります。
「この説明あの患者さんにできるな」
「この前の処方はこういう事だったのか」
と実際の例に当てはめながら学んでいくと吸収率が格段に違ってきます。
何で勉強する?→本がおすすめ
勉強法と同じくらい何で勉強するかも大切ですよね。
- 本で勉強する
- アプリを使う
- 勉強会へ行く
- e-ラーニングをする
など色々な媒体がありますが
何と言っても一番おすすめは本で勉強することです。
本で勉強すると
- 場所を選ばず
- 何度でも
- 学びたい項目を
- 好きなスピードで
- 好きな時間に
勉強することができます。
さらに1冊の本は様々な文献から知識を引っ張り、読みやすい工夫がされ、複数の人が全力で関わって完成に至っています。
そんな本で勉強するということは本当に美味しいとこどりのコスパの良い学習法なのです。
薬剤師のおすすめ本についても記事を書いているのでぜひ読んでいってください。
薬剤師の効率的な勉強法まとめ
効率的に勉強するポイントをまとめると以下の通り
- スキマ時間+早朝に勉強する
- 勉強することを予定に組み込んで行動する
- 勉強を始めるハードルを下げる
- リラクスしている状況と勉強を組み合わせる
- 「高速で高回数」を意識して勉強する
- 歯を磨くかのように当たり前に毎日勉強する
- 患者さんを意識する
といった感じです。
勉強するにはそれぞれ目標やなりたい薬剤師像があるかと思います。
そのゴールをしっかり意識しつつ、ひとまずは勉強を自動化して継続していくことが大切です。