薬剤師おすすめ本

【感想】「極める!小児の服薬指導」は本当に完成度が高くて驚いた話

こんにちは。派遣薬剤師のひでです。

先日新しい派遣先が決まり、少し勉強しておこうと本屋をぶらぶらしていました。

そんな時に出会ったのが「松本康弘の極める!小児の服薬指導」です。


 

  • 著者:松本康弘
  • 出版社:日経BP社
  • 発行日:2018年2月26日 2019年11月19日第6版

目立つように本の表紙がこちらを向いて陳列されていたので思わず手に取ってしまったのですが

内容が本格的かつ有益でどんどん読んでしまい、結局購入してしまいました。

「極める!小児の服薬指導」は日経DI onlineのコラムとしてあるので継続して購読している方は知っているかもしれませんが、本としてまとめてあるのでとてもわかりやすいです。

僕も小児科の門前薬局での勤務経験が何度かありますが

その経験から考えてもこの本1冊読んでおけば小児の服薬指導についてかなり高いレベルに達することができると思います。

ちなみにその他薬剤師のスキルアップに役立つ本は
薬剤師のおすすめ本で紹介しています。

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「極める!小児の服薬指導」はこんな人におすすめ

「極める!小児の服薬指導」がおすすめな人はこんな人です。

  • 小児の服薬指導について一通りの知識を身につけておきたい
  • 使用感まで説明できるような生きた服薬指導をしたい
  • 小児がどういった行動をとるかよくわからない

「極める!小児の服薬指導」は小児の服薬指導について偏った知識でなく

必要なポイントを抑えつつ、網羅的に学習できる本です。

著者である松本康弘さんは小児薬物療法認定薬剤師の資格を持っていて長年小児科の門前薬局で勤務しています。

その知識や経験を惜しみなく詰め込んでいる感じなので

小児科の経験のない新人薬剤師からある程度経験のある薬剤師までレベルを問わず

小児服薬指導の知識を一通り身につけたい方におすすめです。

さらに教科書的な知識よりもむしろ著者の経験や知識の共有に力を入れている本なので

写真やイラストが多く、実際に薬を使ったことがあるかのような服薬指導に役立てることができます。

また、小児の成長の段階を

  • 乳児
  • 1歳から3歳
  • 4歳以上

と3つに分け、それぞれの段階の小児の行動や服薬難易度をイラストで表にまとめ、わかりやすく説明されています。

子供がいないから小児の行動がよくわかってないんだよね

といった方にはかなり嬉しい1冊だと思います。

「極める!小児の服薬指導」で学べること・身につくスキル

「極める!小児の服薬指導」で学べること・身につくスキルは

  • 実用的で生きた服薬指導
  • 小児に関する一連の知識
  • 小児によくある副作用と対処法
  • 薬以外にも小児とお母さんの関する周辺知識
  • 妊婦・授乳婦に関する知識も少し学べる

といった感じです。

この本の一番の推しポイントは写真が多く、実際に自分が体験したかのような状態にできることです。

例えば粉薬の服用方法に「水を加えて練る」というものがあります。

実際に散剤に水を加えてみないと実体験として説明することは難しいですが

本の中で水を1滴加えた場合、2滴加えた場合・・・と実際の写真が載っていて

クラリスDSなら何滴でちょうど良いペースト状になった。といた表も載っています。

実際に子供を育てたことがなくても試しに散剤を練った経験がなくても写真で見ることで

疑似体験できるのでその経験をもとに生きた服薬指導をすることができます。

「極める!小児の服薬指導」では30種類の散剤について水を1滴ずつ加えた場合のデータが載っていたりします。

その他にも様々なトピックに対する写真をたくさん載せてくれているのでたくさん疑似体験をすることができます。

書かれている項目もかなり網羅的で

  • 小児服薬指導の基礎知識
  • 年齢ごとの薬の飲ませ方
  • 剤形ごとの薬の飲ませ方
  • 個別の薬剤ごとの薬の飲ませ方
  • 薬局で経験する小児の副作用
  • 妊婦・授乳婦の相談事項
  • 患者指導せん一覧

といった感じです。

特に飲ませ方に関して3つの軸で説明されているので俯瞰的に学ぶこともでき、さらに個別の具体例も理解でき、様々な角度から学ぶことができます。

「木を見て森を見ず」という言葉がありますが

「木も森も学べる」のが「極める!小児の服薬指導」だと思います。

1冊読めば小児の服薬指導が楽しみになる。「極める!小児の服薬指導」の感想

立ち読みで読み始めた僕ですがどんどん知りたいことが出てきて気づけば40分くらい立ち読みしてしまっていました。

僕自身も小児科の門前薬局を複数経験しているので色々学んできましたし、実際にどんなことを聞かれて、どんな知識が必要かもだいたいわかるのですが

必要とすることは全て網羅されていて、さらに踏み込んだ知識まで身につけることができる本だと思いました。

1つ例をあげると

赤ちゃんが軟膏を塗った手を舐めてしまうんですが大丈夫ですか?

といった質問って結構よくあります。

自分なりに調べて、回答していたのですが正確な答えをどこかで見たことはありませんでした。

「極める!小児の服薬指導」を読みはじめてしばらくして

「かなり良い本だな」と思っていた僕は「軟膏を舐めちゃった時の話どこかに載ってないかな」と淡い期待を抱きながら読んでいました。

だんだん読み進め、終盤に差し掛かった頃に

「あ、載ってる!しかも目に入った場合の対処法まで載ってる。」

こんな感じでかなり網羅的に実際に聞かれたりすることを盛り込んだ内容になっていて

さらに一歩踏み込んだことも書いてあります。

水剤を飲ませるときは横抱きがいいの?縦抱きがいいの?といった服用の体制まで書いてあったりしますし

著者の体験も盛り込んだ本じゃないとこうはならないな。と思いました。

薬剤ごとの飲ませ方の項目では

内服、吸入、ネブライザー、坐剤、浣腸、点眼、軟膏、点眼、テープ剤

について個別に説明がされていてこれだけ学べば相当小児の服薬指導について自信が持てると思います。

個人的には浣腸は馴染みがなかったので勉強になりました。

他にも何気にイチオシなのは巻末の患者指導せん一覧です。

患者指導せんは実際に患者さんに説明する内容が書かれているので服薬指導に生かしやすいですし

赤ちゃんとお母さんにとっての母乳のメリットが14項目書かれた指導せんもあったりして

服薬指導の話のネタになる様な生の知識が身につき、とても有益でした。

「極める!小児の服薬指導」の口コミ

口コミを集めてみました。

基礎知識、年齢ごとに、剤形ごとに、薬剤ごとに、と小児に対する服薬指導がわかりやすく、実践に即した形でまとめられている。
服薬指導する対象であろう患者家族(主に母?)の抱えるさまざまな不安や不信、不満などを解決していく事ができる、きめの細かい情報が詰まっている。
7章の40種類以上ある指導せんはwebサイトからPDFを入手して印刷すればそのまま患者さんのお薬手帳に貼ったりすることもできる。

小児科の処方せんが苦手な先生も、得意な先生も、とりあえず読んでみれば、ほう!、あるある!など楽しみながら勉強になること間違いなしである。 Amazonレビュー

 

まだ2〜3ページしか読んでいませんが、自分が迷っていたことの助けになりました。
窓口でおどおどしなくても良いかも! Amazonレビュー

 

現場で知りたいことが簡潔に記載されています。各項目に参考文献がそれぞれ記載されているので、知りたい内容を掘り下げる事もできます。小児を苦手としている薬剤師の方々にこそ、是非読んで頂きたい一冊です。 Amazonレビュー

 

門前が小児メインのために購入。知っている内容が多いですけども、薬剤師1年目の方や、これから新しく小児の患者さんに対応される方は買っておいて損はないと思います。薬剤に対する知識はあっても、小児の親御さんから求められるものは薬剤の薬効に関してだけではありません。それらをカバーしてくれる本ですので、1読する価値はあります。 Amazonレビュー

「極める!小児の服薬指導」の感想まとめ

「極める!小児の服薬指導」は

  • 実際の体験ももとにした生きた服薬指導を実現できる。
  • 小児の行動や妊婦・授乳婦の相談など周辺情報も身につく
  • 服薬指導の内容について様々な角度から説明がある
  • 患者様指導せんが意外に勉強になる
  • 新人薬剤師でも小児の投薬に不安がなくなる

といったことがメリットだと思います。

ベテランの方はすでに経験したことがある内容もあるかと思いますが隅々まで読むと新たな発見もあると思います。

小児の門前の方、小児の服薬指導を学んで起きたい方は是非一度読んでみてください。


 

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