こんにちは。派遣薬剤師のひでです。
今日は薬剤師の給与意識についてです。
薬局で上司(社長や管理薬剤師など)からこんなことを言われた人はいませんか?
・薬剤師には経営の視点が抜けている
こう言うことをいう上司って時々いると思うのですが
もしあなたが薬局に勤めていてこんなことを言われたなら
自分を責めてはいけません。
そして
その薬局にいても未来がないのでなるべく早く転職を考えるべきです。
なぜなら上司は給料を上げる気はなく、売り上げをあげたり加算をとるために働かせたいだけだからです。
これは断言できます。
僕は正社員で大手と個人薬局に5年勤め、その後派遣薬剤師になって1年10ヶ月目になり、6つの派遣先を経験しました。
その経験を元に今日は
・「給料を上げるために会社に貢献しろ」と言う薬局を辞めるべき理由
・派遣なら努力に見合った昇給が見込める話
を書いていこうと思います。
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目次
「給料を上げるために会社に貢献しろ」と言う薬局を辞めるべき理由
「給料を上げるために会社に貢献しなさい」
「薬剤師は経営の視点が抜けていて気が抜けている」
という言葉は僕自身も以前の上司から言われたことがあります。
しかし、こんなことを言ってくる薬局は早く辞めるのが吉です。
なぜならこんなことを言う経営者は
- 意識を高めさせて働かせたいだけ
- 実際に給料を上げる気はない
- 自分のことが心配で社員のことは考えていない
からです。
確かに薬剤師は給料を上げるために仕事を頑張るということはあまりありません。
しかしそれは仕事量を増やしても給料が上がった経験がないからです。
つまり今まで仕事を頑張っても給料を上げてこなかったから
「給料を上げるために会社に貢献する」という意識が育たなかったのに
給料を上げなかった元凶である経営者側が「給料を上げるために努力しろ」と言うのは辻褄があっていません。
今まで給料を上げてこなかったので評価の仕方も確立されていませんし、
仮に努力をして加算が多く取れたり処方箋枚数が増えても
何もなかったかのように同じ給料を支給されるのがオチです。
給料を上げる気がないのに「給料を上げるために会社に貢献しろ」と言ってくる薬局にいても仕事を増やされて疲弊していく可能性が大きいです。
意識を高めて働かせたいだけ
僕の経験から言うと
実正社員で大手薬局にいた頃には等級が設定されており、自分で決めた課題を数値目標を決めて薬局長に評価されていましたが
数値目標を達成し、薬局長に高く評価をしてもらい
さらに入社から3店舗連続で新店舗の立ち上げを任されたりしても
等級は勤続年数に寄るところが大きく、同期と差がつくことはなく昇給もなかったです。
というか同期で誰も差をつけて等級が上がった人はいませんでした。
要するに課題も評価も給料を上げるためにあるのではなく
意識を高めて仕事量を増やすためにあるのです。
実際に給料を上げる気はない
これも僕の経験から言うと
個人薬局に正社員で勤めていた時のあるボーナス査定で
「今回はもうすぐ在宅施設が増える関係で準備のために少し担当患者数を整理したのであなたの仕事量は減っています。なのでボーナスは少し減ります。」
と上司に言われました。
そして在宅施設が増えて仕事量が増えた次のボーナス査定では
「担当施設が増えて大変ですが頑張っていますね。その調子で頑張ってください」
と言われボーナスが増えることはありませんでした。
つまり会社は仕事量が増えても給料を増やす気はないということです。
薬剤師であれば多かれ少なかれこのような経験をしていると思います。
調剤薬局業界は報酬改定など変化が激しく現場の薬剤師は今までになかった業務を強いられています。
しかし、業務が増えたからといって満足のいく昇給があった薬剤師は少数だと思います。
売り上げも上がりにくくなっているので、昇給は少なかったとしても「何も言わない」または「感謝してくれる」経営者のいる薬局には勤め続けて大丈夫だと思いますが
「給料上げるためにさらに貢献しろ」と言ってくる経営者のいる薬局にいても
どんどん追い込まれて疲れていってしまうと思います。
このような考え方の経営者は
「会社のおかげで社員は生活できている」と考えている場合が多いです。
単純に考えて僕ら薬剤師は別の薬局でも働いて生きていくことができますが、薬局は社員誰かに働いてもらわないと潰れてしまいます。
なので本当は「社員がいるから会社が成り立っている」です。
派遣薬剤師なら努力が昇給に結びつく
と思うかもしれませんがそうでもありません。
確かに今日がんばったから今日の時給が上がるわけではありませんが
派遣でしっかり働いていると派遣先の評価が上がり昇給が見込めます。
派遣薬剤師のデメリットとして「更新が2〜3ヶ月おきにあるので契約を切られるかもしれない」というのがよく挙げられますが
裏を返せば「更新のたびに昇給のチャンスがある」のです。
更新というのは薬剤師にとっても契約を切られる可能性がありますが、
派遣先にとっても薬剤師が契約を更新しなかった場合、人手不足になってしまうリスクがあります。
なので派遣先は「必要な人材」と評価すれば更新の時に昇給して、より長く勤めてもらうようにするのです。
実際には8〜9ヶ月ほど契約を更新すると時給が100円上がる場合が多いです。
僕は以前、別の派遣先に移ろうとしたところ引きとめられて時給が300円上がった経験もあります。
1年に100円上がるにしても年収で20万円近く上がるので正社員ではありえない昇給度合いです。
正社員だといくら仕事をしても「辞める可能性が低い」と見られているので昇給は少ないですが
派遣は「次の更新でいなくなるかも」と思われているのでしっかり努力していれば契約を更新するために昇給が見込めるのです。
派遣の昇給は文化のようになっているので自分から訴えなくても派遣エージェントの方が交渉してくれて自然に昇給の話になります。
薬剤師の給与意識まとめ
「薬剤師も経営の視点を持ちなさい」
「昇給のために会社に貢献しなさい」
こういう経営者の言葉は大体の場合、社員のことを考えた言葉ではありません。
働く理由は人それぞれですが
「給料をもらって暮らしていく」というのも大きな理由の1つですよね。
仕事を通して成長していくのは大切ですが
「成長できるから昇給無しで仕事をたくさんしなさい」と会社から言われるのは違いますよね。
理不尽なことを言う経営者の元に働いていると
形を変えてこれから先何度も理不尽な思いをすることになると思います。
正直、我慢してそのような職場に居続ける意味はあまりないので転職を考えてもいいと思います。
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