こんにちは。派遣薬剤師のひでです。
今日は派遣薬剤師は即戦力じゃないとやっていけないのか?という話題についてです。
派遣薬剤師は時給も高いし、興味はあるけど・・・
こんな方って多いと思います。
結論から言うと即戦力じゃなくてもOKです。
確かに「まだ監査の手順もおぼつかなくて・・・」といった新人レベルでは困りますが
一通り今の薬局で業務をこなしているのであれば問題なく派遣でもやっていくことができます。
正直、配属された初日からなんでもこなせる人なんていません。
派遣先の人も1日や2日で業務をこなせるなんて思っていません。
まずは配属された薬局のやり方を覚えて、調剤棚の薬品の位置など把握していくので時間がかかって当たり前です。
一部のサイトで「派遣は即戦力でなければいけない」といったことが書かれているので不安に思う方も多いと思いますが大丈夫です。
僕は派遣薬剤師になって1年10ヶ月で7つの派遣先を経験してきていますが
僕の経験上、新しい派遣先に配属された初日から完璧に仕事をこなすことを要求されたことはありません。
どこの派遣先も初めは丁寧に教えてくれますし、わからないことを聞いて冷たい態度を取られたりするようなこともありません。
しかし、人によって即戦力の基準も違ってくるかと思いますのでどれくらいのスキルがあれば派遣薬剤師としてやっていけるかも合わせて書いていきたいと思います。
・派遣薬剤師が即戦力じゃなくても大丈夫な理由
・どれくらいのスキルがあれば派遣でやっていけるか
・即戦力より必要なこと
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目次
派遣は即戦力じゃなくてOK。理由を解説
こんな派遣へにイメージかなり根強いと思うのですが、結構勘違いです。
もちろん1から10まで手取り足取り教わらないとできないようなら困りますが
いわゆる「普通」で大丈夫です。
理由を解説していきます。
入ったその日からなんでもできる人なんていない
考えても見てください。
同じ調剤、監査、投薬をするにしても薬局によってやり方は様々です。
調剤だけでも内規が違ったり、判子を押す位置が違ったり分包機が違ったり・・・
僕は今まで正社員の頃を合わせると20近い薬局を経験していますが
「別の薬局なのに同じやり方で調剤をしている」薬局に出会ったことがありません。
つまり、今までの薬局でどんなに仕事ができて、戦力になっていても新しい薬局にいけば新しいやり方を覚えていくしかないので1からのスタートです。
ですので入ったその日から他の社員さんと同じレベルで仕事をするような「即戦力」は成り立たないのです。
薬品知識に関しても必要になってくるケースは限られてくるのでわからなければ時間のあるときに調べたりして徐々に馴染んでいく感じでOKです。
所変われば処方も変わるので新しい所ではわからないことも多いことは薬剤師であれば誰しも理解しています。
ブランク3年で派遣に転職できた話
僕が派遣は即戦力じゃなくても大丈夫と思う一番の理由は
僕自身が即戦力ではない中、派遣に転職したからです。
僕は新卒で大手調剤薬局に就職し約2年で一通りの業務を経験しました。
その後3年間在宅専門薬局で施設担当として働いていました。
その3年間は調剤、監査、投薬一切やらずにひたすら施設に薬を配達するのみでした。
新卒から2年で覚えた、なけなしの知識も手技もすっかり抜けた状態で派遣薬剤師1年目を迎えました。
僕は派遣薬剤師について何も知らなかったので怖いもの知らずのような感じで派遣に転職したのですが、実際ブランクの影響で困ることはほとんどなかったです。
分包のやり方も忘れていましたし、水剤、散剤の調剤方法もおぼろげになっていました。
しかし、新しく派遣として入っているので初めに一通りやり方を教えてもらえます。
みたいな感じで(ほんとは忘れてるから1から聞きたいだけなのに)オリエンテーション的に手技を確認できます。
あとはそれをしっかり覚えて丁寧に定着させていくのみです。
と思うかもしれませんが
僕がその派遣先の契約を更新しないと伝えた時は「人が足りないので残って欲しい」とのことで時給を300円あげて引き止めてもらったりしました。
なので初めからなんでもできることより教えられたことを丁寧にこなしていく姿が大切だと思います。
慣れたあとしっかり貢献することが重要
たとえ即戦力でなくても、慣れたあとにしっかり貢献していけば十分価値のある派遣として勤務を続けることができます。
初めはできなくても教えてもらったことや失敗したことを勤務後と勤務前に軽く確認していくようにすればその内慣れてきて仕事をこなせるようになってきます。
派遣の契約は2〜3ヶ月なのでなるべく早く慣れて、残りの期間は社員さんの仕事を奪うくらいの気持ちで貢献していけば契約を更新してもらって継続して勤務していくことができます。
派遣にはどれくらいのスキルが必要?
これはその通りです。
しかし、正直基準は曖昧だと思うので自分で基準を引き上げてしまって不安にならないように
どれくらいのスキルがあれば大丈夫か紹介していこうと思います。
僕が勝手に感じていることを書いていくわけでは無く
同じ派遣先で働いている派遣仲間がどのような働きをしていて、その働きが派遣先の社員さんからどう評価されているかを見てきた結果、出てきた内容です。
いろんなシステムを知っていて初めからなんでもできる→必要ない
これに関しては「必要ない」というか初めから何でもできる派遣はいませんでした。
「僕が働いていた派遣先に後から他の派遣が来る」ということは今まで何度かありましたが、みんな初めは教えてもらいながら覚えていっています。
派遣歴は僕より長くても新しい派遣先に来たら結局は1から教えてもらっていました。
仕事量的にも、3ヶ月ほど経っても長くいる社員さんより仕事が早くできる派遣はいませんでしたし
「多少の補助」くらいの仕事量の派遣もいました。
普通に調剤監査投薬ができる→必要
調剤、監査、投薬ができない薬剤師っていないですよね。
「早くできる」とか人より優れている必要はありません。
「手技として問題なくできる」というレベルでOKです。
細かいことは薬局によって違ってくるのでどれだけスキルの高い薬剤師でもわからないことは出てきます。
その都度確認しながらやっていけばOKです。
調剤が速い→よりも多少遅くてもミスが少ない:必要
正直慣れている社員の方と入ったばかりの派遣社員は違います。
社員さんは素早く調剤も急いでいたりするのでつられて急ぎたくなる気持ちもわかりますが
急ぐと必ずミスします。
ミスするとやり直したりして結局時間がかかります。
しかもミスをフォローしてくれるのが社員さんだったりするので迷惑になってしまいます。
社員さんは慣れているから急げるのであって来て間もない派遣が急ぐのは難しいです。
逆にいうと「慣れていないのに急げる」ほどのスキルは無くて大丈夫です。
多少時間がかかってもミスなくやっていると「丁寧にやっている」という印象にも繋がりますし、スムーズに調剤が進むのでそのほうが評価されます。
監査が速い→よりもじっくり丁寧に禁忌や重複を見逃さない:必要
慣れている社員さんは調剤と同じく監査も速いです。
では慣れていない派遣が同じ速さで監査をしようと急いでしまうと・・・
監査のチェック項目が抜けてしまったりします。
速さについて比較はせず「チェックするべきことをできているか」に集中するのが一番良いです。
慣れていないうちは手技も抜けやすいので一層丁寧に確認していく必要があります。
無理して急いでしまったせいで
- 同効薬の他院での重複を見逃す
- 禁忌を見逃す
- 分包間違いを見逃す
といった派遣仲間を見てきましたがやはり評価が下がってしまいます。
逆に「のんびり監査してるな〜」といった感じの派遣仲間もいましたが時間をかけてミスなくやっているおかげで社員さんから十分な評価を受けていました。
派遣でやっていくために即戦力より必要なこと
即戦力が無くても今から紹介することに気をつけていれば問題なく派遣として働くことができます。
難しいことではなく、結構基本的なことです。
コミュニケーションが円滑に取れる
即戦力でなくても、コミュニケーションが円滑にとれて「一緒に働いていて不快でない人」と認識されれば問題なく派遣で勤務できます。
これも高いレベルの話でもありません。
- 勤務初日からみんなの輪に入って和気あいあいと話す
- 面白い話ばかりできる
といったレベルは必要とされていません。
- 自己紹介をして挨拶ができる
- 笑顔で目を見て話せる
- わからないことを確認できる
- 丁寧な物腰で話せる
といった感じで十分です。
コミュニケーションが円滑であればわからないことも聞きやすく、スキルの低さも補うことができます。
わからないことをしっかり聞くことができれば仕事もできるようになっていき戦力になることもできます。
そうすることで派遣先に重宝される派遣として勤務を続けていくことが簡単になります。
派遣先のカラーに沿って行動できる
すごく実力のある「即戦力」の派遣がいたとしても派遣先の求める形でなければ役に立ちません。
投薬するにしても
- 丁寧に接客することが求められている薬局
- なるべく時間をかけず投薬することを求めている薬局
- Drの指示以外のことを説明してはいけない薬局
などなど。
とても実力があって優しい派遣薬剤師でも「投薬に時間をかけて欲しくない薬局」で「時間をかけて丁寧に接客」ばかりしていると迷惑がられてしまうこともあります。
派遣先が何を求めているかは
- 他の薬剤師の振る舞いを見て感じ取る
- 派遣先から説明してくれる
- 自分で聞いて確認する
- 求人を決める前に派遣エージェントの方が説明してくれる
といった感じで知ることができるので、派遣先の要望になるべく答えるように働く方が「実力がある」ことより求められる場合もあるのです。
ちなみにその他派遣で過ごしていくために気をつけることや失敗例などは
こちらの記事を読んでみてください。
「派遣」と「即戦力」についてまとめ
説明してきたように派遣で働くには
「即戦力」はそれほど重要ではありません。
もちろん初めからできることが多い方が喜ばれますがそういった能力は
派遣になっていろんな派遣先を経験していくことで培われていきます。
なので派遣をまだしたことがなくてそれほど多くの転職もしていなければ無くて当然の能力です。
「即戦力」よりも
- 丁寧にミスなく業務をこなす
- 教わったことを吸収していく
- コミュニケーションを円滑にとる
- 薬局のカラーに沿って行動する
など心がけ1つで変えていくことのできる要素の方が派遣で働いていく上で重要だと思います。
ですので
こう思ってためらっている方がいたらもったいないと思います。
実際に派遣になっていると「心配のしすぎ」だったことがわかると思います。
ちなみに派遣会社に登録する場合は複数の派遣会社に登録して求人を比べていくことが大切です。
さらに
- 無料で登録できる
- 求人が決まっても料金はかからない
- 登録したら必ず転職しなければいけない訳ではない
- 転職希望日が3、4ヶ月先でもOK
- 派遣以外にも正社員、パートの求人もある
といった感じなので気軽に登録してみて求人を相談すると良いと思います。
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これで完了です。
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