こんにちは。派遣薬剤師のひでです。
今日は派遣薬剤師は時給が高いのになぜ薬局側は採用するのか?についてです。
正社員が入るまでの一時的な派遣社員採用ならわかるんだけど
派遣も入れてずっと運営している薬局も多いよね?
こんな風に思う方も多いと思います。
実は派遣社員を採用するのは薬局側にもメリットが色々あるんです。
今日はそこのところ詳しく解説していこうと思います。
イニシャルコストがかからない
イニシャルコストとは採用した直後にかかってくる費用のことです。
例えば中途で転職サイトなどを通じて採用をした場合、紹介手数料として年収の約3分の1が支払われています。
年収500万の薬剤師を採用したとすると約160万紹介手数料として支払わなければいけないので薬局側はかなり負担になります。
その社員が1年持たずにやめてしまっても紹介手数料は支払わなければならないので薬局側からすると賭けな部分もあります。
新卒を採用した場合は、即戦力ではないことに加え就職説明会の費用、広告費、研修費や教育費もかかってきます。
派遣を雇うとなると時給は高めですが、紹介手数料は必要ないですし就職説明会や広告も必要ありません。
教育費や研修費は派遣会社持ちなので薬局側はシンプルに済ませることができます。
ランニングコストもかからない
正社員を雇い続けるには給料以外の経費もかかってきます。
ランニングコストにはこんなものがあります。
- 健康保険
- 厚生年金
- 労災保険
- 雇用保険
- 介護保険
- 福利厚生費
- 退職金の積立
健康保険、厚生年金、介護保険などは自分でも支払っていると思いますが会社も半分負担してくれています。
これらのランニングコストや管理していく事務的な人件費も考えると
正社員を雇って維持していくのは薬局側にとって負担の大きなことなのです。
派遣で雇うと節税になる
正社員を雇うと薬局が社員を雇うので直接雇用になり、経費の計算として給料は人件費に計上されます。
一方派遣社員は間に派遣会社を通しているの間接雇用となり
こちらは外注費に計上されます。
売り上げには消費税がかかり、外注費で計上した場合は外注費に対する消費税は差し引いて税金を納める計算になりますが
人件費には消費税がかからないので差し引くことができません。
ですので外注費で計上できれば消費税分節税になるのです。
派遣は時給が高めなので人も集まりやすいですし、その分節税になるので薬局側としてもメリットが大きいです。
さらに外注費には源泉所得税がかからないのでその分計算して納付する手間もかからず簡単です。
雇う手続きも簡単
正社員を雇う際には様々な手続きが必要です。
- 求人
- 面接
- 契約の手続き
- 社会保険、年金の計算、振込
これらの手続きを行うには多くの社員の時間と手間を使っています。
もし派遣社員の採用も織り交ぜてこれらの経費を最小限に抑えると人件費の削減や業務の効率化に繋がっていくと思います。
このように派遣社員を雇うということは単純に時給の面から見ると採算が合わないように見えますが
その裏で様々な事情がおり重なり、薬局側にとってもメリットの多いことなのです。
派遣の需要はなくなりそうにないですね。
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