こんにちは。派遣薬剤師ひでです。
今日は派遣薬剤師のメリットとデメリットについてです。
派遣薬剤師興味はあるけど・・・
- 何か裏があるんじゃないか・・・
- デメリットの方が大きくない?
- 派遣薬剤師転職に踏み切るには不安があるからメリットとデメリット確認しておきたい
僕は正社員で働いていることにストレスを抱え疑問を覚え、思い切って派遣になりました。
派遣薬剤師として働いて1年7ヶ月が経ちましたが派遣薬剤師になったことを後悔した日は正直1日もないです。
正社員=王道
派遣社員=邪道
実はそんなイメージから派遣社員を選ぶことをためらっている方も多いのではないでしょうか?
もしあなたが正社員に不満や違和感を抱えているのであれば
この記事が新たな一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
派遣薬剤師のメリット
自由に働ける
派遣薬剤師の働き方はかなり自由です。
その理由は
- 働く時間、働く期間、働き方など自分で選ぶことができる
- 契約更新が2.3ヶ月おきとこまめ
- 派遣先の薬局は人が足りないので薬剤師を求めている
というところです。
派遣の働き方は「普通社員でこんな希望通らないだろうな・・」
と思うような働き方もできます。
こちらが提案して派遣先がOKすればOKなのです。
・1ヶ月丸々休んで海外旅行を楽しんだり
・1日2時間だけ出勤したり
・朝副業をしたいからと12時〜21時でシフトを組んでもらったり
・2.3ヶ月は週5でがっつり働いて次の更新から週3に減らしてのんびりしたり
・有給を使い切るような長期休暇が取れたり
人生って仕事だけじゃないし、やりたいことって薬剤師だけじゃなかったりするじゃないですか
でも稼がないと生きていけない
だから自分にあった働き方ができるのは大きなメリットだと思います。
こんなわがままを受け入れてくれるのはやはり派遣先が人手不足だからです。
多少の条件を受け入れても来てもらった方が助かるからです。
足元を見るようで気が引けるかもしれませんが、そこは甘えていいと思います。
限度も考えつつ自分の希望をしっかり出し、受け入れてもらえたらしっかり貢献する。これが派遣薬剤師の自由な働き方です。
人間関係に縛られない
人間関係は永遠のテーマだと思います。
正直仕事内容よりもこちらの方が気になる方多いのではないでしょうか
しかし、人間関係はその職場で働いてみるまでわかりません。
面接や職場見学ではわからないので正社員で入ってしまったところの人間関係が悪いと本当にツライですよね。
僕も過去に人間関係に苦しんで、疲れて、派遣に傾きました。
毎日のことだしホントに疲れますよね
派遣での人間関係は割と自分で選べます。
派遣先の人間関係が悪くても深く関わらなければ火の粉がかかることもなく快適に過ごせたりします。
もちろん煩わしければ更新せず、次のところにいけばリセットされます。
逆にいい人ばかりでとても過ごしやすい派遣先もあるのでそんな時は自分も心を開いていけばプライベートでも付き合うような関係になることができます。
気の合う人とだけ仲良くしていくような関係のとり方もできます。
気を遣って満遍なくコミュニケーションを取る必要もないです。
勤務条件を選んで求人を探せる
これは自由に働ける。というところにも繋がってくると思いますが
派遣では、まず派遣エージェントに自分の勤務条件を伝えてその範囲内で探してもらいます。
- 家からなるべく近い求人がいい
- なるべく高時給がいい
- 〇〇科は避けたい
- 〇〇の地域も避けたい
- 残業なしがいい
- 朝遅めに出勤したい
などなど。
高望みはいけませんが上に書いた希望くらいなら求人があるかと思います。
僕は今まで6つの薬局で働かせてもらいましたが、どこもドアtoドアで30分以内、時給3200円以上でした。
基本的に希望を絞るとその中で結構上位のものも紹介してもえらえます。
どうしても条件が増えると1〜200円低めの時給の求人になったります。
正社員よりも給料が高い
地方ならもちろんですが、大阪、東京のような都会でも派遣は十分な時給をいただけるためほとんどの場合で正社員よりも給料が高くなります。
派遣先でそれとなく給料の話になることもありますが、かなり大変な職場で残業もたくさん出ていても、あまり残業もせずほぼ定時で上がっている派遣の方が給料が高かったりします。
求人が途切れるということもほぼありえないので年収ベースでも派遣薬剤師の方が稼ぐことができます。
サービス残業がない
残業はあってもサービス残業はありません。
大げさではなく0分です。
残業は希望次第でほぼ0にすることはできますが数分は発生してしまうと思います。
この「数分発生してしまう」というところがすでにホワイトですよね。
僕は今派遣会社3社で求人をいただい経験がありますが3社とも
「残業は1分からつけてください」と言ってくれます。
ちりつもで1日数分でもひと月分になるとそれなりにまとまった金額になります。
タイムカードなどで管理しているところだと出勤時間もわかるので早く出勤した分も時給がもらえるところもあります。
たくさんの職場を経験できる
これは意外に大きなメリットです。
職場によってやり方も違えば処方も違うのでたくさんのことを学べます。
一つの職場で慣れるとすっかり自分が完成された薬剤師のように思ってしまいますが、新しい職場に行くとまだまだ未熟で成長の余地があるなあと実感します。
そうしていくつも経験していくうちに本当に経験豊富な完成された薬剤師になっていくような感じがします。
会社のいいなりにならなくて済む
少し私情も混ざりますが。笑
正社員って会社のご意向で仕事が増えることよくありませんか?
そしてそれに対して報酬が支払われることもないですよね?
「あなたの成長のためだから」と言いくるめられます。
ケチくさいかもしれませんが僕はこの辺が納得いきません。笑
派遣は派遣先のルールには従いますが、社員さんに来た司令などをこなす必要はありません。
薬剤師としての業務に専念できるのでとても心が安定します。
たまにゴミ捨てをしただけでお礼を言っていただけたり・・・
問い合わせやクレームはお任せして外来に集中できる
問い合わせやクレームは会社として対応するので派遣が対応しなくても大丈夫です。
忙しい時に問い合わせが来たとしても
社員さん→問い合わせ対応
派遣→外来回す
と役割分担になるので効率的です。
気に入った職場あればそのまま社員になる人もいる
これはあまり大きな声で言ってはいけないのかもしれませんが
派遣として働いていた人が、その後正社員として雇われることは時々あります。
派遣の知り合いでも1人いましたし、派遣先の正社員さんが昔同じ派遣会社だったこともありました。
本来は引き抜きは禁止ですが、人と人の係りなので時々そういうのもあります。
もともといずれは正社員で!と思う方は紹介予定派遣で求人を探すとカドも立たずいいと思います。
スキルアップができる
- 色々な職場を経験できる
- 投薬が少し多めになりやすい
- はじめは薬局の処方傾向や門前Drの考えなどを説明してもらえたりする
- 職場が変わると初心に戻れる
こんな感じで派遣で働くと薬剤師として実力が上がっている感じがします。
同じ薬でも「こんな使い方もあるのか」「この先生はこう考えるのか」と刺激になることが多いです。
デメリット
高時給を求めるすぎると忙しい職場になる
派遣を採用する薬局はそもそも人が足りていないですが
地方でもないのにあまりに高時給を提示している薬局はとても忙しい可能性があります。
例えば大阪で時給3500円までくらいの求人は忙しいですがそれほど常識外なことはないと思います。
少しゆったりしたいなら3000円〜3200円までを選ぶといいと思います。
しかし過去に大阪で4000円の求人を見かけたことがあります。
詳細を見てみると24時間営業で1日処方箋500枚以上とかだったので怖くて手が出なかったです。笑
時々急遽欠員が出て高時給になっている求人もあるので求人理由や薬局の背景については派遣エージェントの方に聞いてみるのが良いと思います。
契約更新されない時がある
かなり希なケースですが派遣の契約を薬局側から切られることがあります。
通常は慢性的な人手不足に陥っている派遣先が多いので契約は続くことが多いです。
僕が就業した派遣先では他の派遣さんが2年以上勤めていることが多かったです。
一度だけ店舗が閉店してしまって契約が終わったことがありますが契約を切られることはなかったです。
話に聞くところによると某ショッピンセンター内薬局は仕事内容よりも時給が良く、時々契約を切られる場合があるみたいです。
このように特定の要注意な案件はあるかと思います。
キャリアアップはできない
当然かもしれないですが、薬局長にはなれないしエリアマネージャーのような立場も派遣ではなれないです。
よくある勘違いケース
すぐに派遣切りにあって求人が続かない?
先ほども書きましたが、派遣切りにあうのはかなりレアケースです。
もし派遣切りにあっても求人が途切れるのは考えにくいです。
僕は1年7ヶ月で5回派遣先を変わっています。
その都度新しい求人を探していますが全く途切れる気配はなく、むしろ選んでいます。
よっぽど高望みしていなければ派遣で求人が途切れるというのは都市伝説です。
職場で辛く扱われる?
派遣を差別して扱われる・・・というのも現実にはあまりないことです。
むしろ別会社の人間として丁重に扱ってもらえたりします。
もちろんキツい人がいる職場もあります。
過去の派遣先で細かなことにキツく注意されたこともありましたが、同じ時期に入った正社員の方も同じように怒られていたので派遣だから差別されているという感じはなかったです。
もちろん世の中探せば派遣を差別している人もいると思いますが少数派であり恐れる必要はないです。
もし当たってしまっても派遣なので我慢する必要はありません。
今は稼げるけど今後は・・・の話
今後、薬剤師は飽和するから派遣は必要なくなる
→薬剤師が飽和するというのは全体で見たときに薬剤師の人数が必要人数を上回るということ。
人員の不均等(人が余っているところと不足しているところ)は発生するので派遣のニーズはなくならないと思います。
高時給は今だけのもの正社員の方が安定している
→今を改善したいんじゃないですか?
時給を求めるのであれば今高時給であれば問題ないです。
正社員で入っても2.3年で自分の意思でやめる場合も多いと思うので安定を出してくるのも違う気がします。
派遣の求人がなくなってきたなと感じたら、早めに正社員に戻れば良いと思います。
そうすれば安定も手に入り、生涯年収も派遣の期間分上がります。
かかりつけ薬剤師などある中で時代に逆行している
全ての薬剤師がかかりつけをとるわけではないですし、間をフォローする役割は必ず必要です。
人手不足がゼロになるということがないので派遣のニーズも続きます。
時代の流れの中でなくならない地位もあると思います。
患者さんとの関係が築けない
患者さんにとって正社員か派遣かはあまり関係ありません。
派遣切りにあうのもレアケースなので患者さんと深い関係を築きたいなら一箇所に長く勤めて
まごころのこもった投薬をしているといいと思います。
僕は過去にいた派遣先で仲良くなった患者さんが多くて
派遣先を変わるときにお世話になった人、一人一人に挨拶してお別れを言った経験があります。
次の派遣先まで通うと言ってくれた方もいましたし、その数ヶ月後に自分の描いていた絵画を薬局のスタッフ経由で僕に見せてくれた患者さんもいました。
あまり正社員か派遣社員かは関係ないです。
職歴が増えていく?
派遣先が変わるとそれを全て履歴書に書かないといけないと思っている方も多いようですがそうではありません。
この点について不安に思っている方も多いようで今の派遣会社に入社するときにエージェントの方が説明してくれました。
僕であればファルマスタッフ(メディカルリソース)で求人をもらっているので履歴書には
・株式会社メディカルリソース1年7ヶ月
という記載の仕方で良いとのことです。
福利厚生が甘い?
選ぶ派遣会社にもよるかもしれませんが福利厚生は正社員と同じと考えてOKです。
薬剤師は女性が多く、福利厚生がしっかりしていることは大きなアピールポイントであり
もはや基本装備のような感じになっています。
調剤薬局を母体に持つところも多いので正社員と同じ就業規則が引き継がれていたりします。
即戦力として仕事ができないと派遣になれない?
派遣は即戦力として雇われますが、めっちゃ仕事ができないとダメ!ということはありません。
普通に監査・投薬ができたら大丈夫です。
調剤に関しては内規や機械の違いがあるので教えてもらいながらになると思いますが、経験があれば問題ないです。
さすがに新卒で派遣というのはやめた方がいいと思います。
クレジットカードやローンが組めない?
一部派遣社員ということで影響が出る可能性があるみたいですが
薬剤師という職業自体に社会的信用があるので
僕はクレジットカードを所持していますし、家のローンを組んだときに薬剤師であれば雇用形態は関係ないと不動産屋の方にも言われました。
まとめ
正社員にメリット、デメリットがあるように派遣社員にもメリット、デメリットがあります。
今日ご紹介した内容でかなりのケースを網羅できていると思うので
「派遣にしたいけどなんだか勇気が出ない」
そんな方は一度世間体とか忘れて自分の心に正直になって
その心が示す方を選んでみるといいと思います。
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