こんにちは。派遣薬剤師のひでです。
今日は2020年4月から施行される新しい労働者派遣法についてです。
今から派遣になる人も、今派遣で働いている人も
・メリット・デメリットを知りたい?
・「同一労働同一賃金」って聞いたけどどうなるの?
・不利になるなら派遣になるのやめようかな・・・
こんな風に思う方も多いと思います。
派遣法はちょくちょく改正されていますが
2020年4月から施行される改正労働者派遣法は
かなり派遣労働者にメリットの多い改正内容となっています。
2020.3.9.追記:今の所、退職金とボーナスを上乗せする派遣会社と今ままでと変わらずの派遣会社が入り混じっている状況です。
まだ未確定な部分も多いので確認が取れ次第追記していきます。
僕は派遣薬剤師になって1年8ヶ月ですがボーナスなしでも今の所200万円以上年収が上がっています。
さらに派遣でもボーナスがもらえるようになり、退職金までついたら金銭的な不安からはかなり解放されそうですね。
転職は心理的負担も大きいですし、色々な理由で派遣薬剤師になることを踏みとどまっていた人も多いと思います。
しかし今回の改正内容を知ると金銭的なメリットが大きすぎて派遣薬剤師を目指したくなってしまうかもしれません。
ぜひ読んでいってください。
・改正点のポイント
・改正労働派遣法のメリット・デメリット
・2020年4月からは派遣薬剤師になるとお得だということ
ちなみにボーナスや退職金がなかった場合も派遣薬剤師はボーナスがなくてもかなりお得を読んでもらうとすごさがわかると思います。
派遣会社選びは派遣薬剤師の失敗しない派遣会社の選び方!ポイント8選を紹介を読んでみてください。
目次
改正派遣法の基本的な考え方
厚生労働省が新しい労働派遣法の基本的な考え方を発表しています。
「同一労働同一賃金」を掲げているのですが
かなり派遣を優遇する気満々です。
我が国が目指す「派遣労働者の同一労働同一賃金」は、派遣先に雇用される通常の労働者(無期雇用フルタイム労働 者)と派遣労働者との間の不合理な待遇差を解消すること 等を目指すものです。 引用:改正の概要
さらに
派遣労働者の就業場所は派遣先であり、待遇に関する派遣労働者の納得感を考慮するため、派遣先の労働者との均等(=差別的な取扱いをしないこと)、均衡(=不合理な待遇差を禁止するこ と)は重要な観点です。 引用:改正の概要
改正派遣法のポイント
2020年4月から施行される労働者派遣法のポイントは以下の4つ
- 「同一労働同一賃金」の導入
- 待遇を決定する際の規定の整備
- 派遣労働者に対する説明義務の強化
- 裁判外紛争解決手続き(行政ADR)の規定の整備
です。
実は国が一番やりたいのは「派遣の待遇を上げていきましょう」ということです。
それに向かって制度を整えていっている感じです。
詳しく見ていきますね。
「同一賃金同一労働」の導入
読んで字のごとくですが
「正社員と同じ働きをしてるんなら同じ給料を払いましょう」と言うことです。
その中で
職務の内容(業務の内容+責任の程度)や職務に必要な能力等の内容を明確化。 ② ①と賃金等の待遇との関係を含めた待遇の体系全体を、派遣労働者を含む労使の 話合いによって確認し、派遣労働者を含む労使で共有。 引用:改正の概要
さらに
派遣労働者の場合、雇用関係にある派遣元事業主と指揮命令関係にある派遣先とが 存在するという特殊性があります。そのため、これらの関係者が不合理と認められる 待遇の相違の解消等に向けて認識を共有することが必要です。 引用:改正の概要
薬剤師の場合は一般の派遣社員と違い極端に待遇面で不利に扱われていることは少ないですが
「派遣待遇改善」が趣旨の改正なので安心ですね。
待遇を決定する際の規定の整備
「同一労働同一賃金」を実現するための待遇の決め方を規定しています。
待遇の決定の仕方は以下の2つ
- 派遣先均等・均衡方式→派遣先の社員と同じ給与水準でやりましょう
- 労使協定方式→同じ職種の給料の平均以上の給料にしましょう
2つのうちどちらかを派遣会社が選択して決定します。
派遣労働者に対する説明義務の強化
派遣労働者に対する説明もさらにしっかりするよう記載があります。
雇入れ時、派遣時、派遣労働者から求めがあった時に説明する事項が定められています。
大体の内容ですがこんな感じ
- 賃金(退職手当及び臨時に支払われる賃金を除く。)の決定等に関する事項
- 休暇に関する事項
- 昇給の有無
- 退職手当の有無
- 賞与の有無
などなど。
また求めがあった時には
正社員と派遣社員で待遇が違っている理由もしっかり説明しなくてはいけません。
裁判外紛争解決手続き(行政ADR)の規定の整備
これは通常は関係ないのですが
派遣労働者に関するトラブルの早期解決を図るため、 事業主と労働者との間の紛争を裁判をせずに解決する手続 き「行政による裁判外紛争解決手続(行政ADR)」を整備します。引用:改正の概要
とのことで
派遣会社や派遣先に相談してもトラブルが解決しない場合
都道府県から助言・指導・勧告をしてもらえるようになります。
こんな感じで今回の改正は派遣労働者にとって有利なものばかりです。
派遣薬剤師から見た改正派遣法のメリット
派遣労働者にとって有利な点は多いですが
具体的に派遣薬剤師に当てはめた場合どんなメリットがあるのか紹介していきます。
派遣の方が給料が高くても下げられることはない
「同一労働同一賃金」が今回の改正の最大のテーマなので
と思うかもしれませんがそんなことはありません。
制度に関するQ&Aの中で
問1-1 現在、協定対象派遣労働者の賃金の額が一般賃金の額を上回るものとなっている場合、一般 賃金の額の水準に変更する対応は可能か。
答 協定対象派遣労働者の賃金の額については、一般賃金の額と比較し「同等以上」であることを求める ものであることから、現在、協定対象派遣労働者の賃金の額が一般賃金の額を上回るものとなっている ことを理由に、賃金を引き下げることは、派遣労働者の待遇改善を図ることを目指す改正労働者派遣法 の目的に照らして問題であること。
引用:Q&A
このQ&Aは労使協定方式に対するQ&Aですが基本的に派遣社員に対して不利益な法改正ではないので
派遣の時給が引き下げられることは考えにくいです。
ボーナス、退職金がもらえる可能性がある
かなり驚きなんですが改正派遣法のガイドラインや通達の文言の中に賞与や退職金に関しても支給するよう記載があります。
• ボーナス(賞与)であって、会社(派遣先)の業績等への労働者の貢献に応じて支給 するものについては、派遣先の通常の労働者と会社の業績等への貢献が同一であれば 同一の、違いがあれば違いに応じた支給を行わなければならない。
引用:同一労働同一賃金ガイドライン
「違いに応じた支給」というところがミソになってくるかもしれませんが(仕事の内容が違うからと言ってちょっとしかくれないかもしれないが)少額でももらえる可能性がありますね。
退職金 一般賃金のうち退職金(以下「一般退職金」という。)については、次の (1)、(2)又は(3)から労使で選択するものとする。なお、一つの労使 協定において、労働者の区分ごとに(1)から(3)までを選択することも 可能であること。
引用:職 発 0708 第 2 号
(1)(2)(3)とは
- 勤続年数などによってきまる一般的な退職金制度
- 時給に6%上乗せする退職金の前払い制度
- 中小企業退職金共済制度などへの加入
のことです。
3つのうちどれがお得かとかはさておき
国は派遣にも退職金をだす前提で話をしています。
例えば、退職金を(2)の制度で時給に上乗せした場合
元の時給を安くして上乗せし、実質変わらないようにするような派遣会社もあるかもしませんが
情報を開示する義務があるのでバレてしまいます。
社員を獲得したい派遣会社はしっかり退職金を上乗せしてくるんじゃないかと個人的には思っています。
派遣会社によって対応が変わってくるかもしれないですが、実質同じでも今より悪くはならないですね。
派遣薬剤師から見た改正派遣法のデメリット
・・・正直あまりデメリット無いんじゃないかと思います。
考えたけど思いつきません!笑
先ほどの例のように
基本の時給を下げたりして辻褄を合わせて結局変わらないといった状況も作れるのですが・・法改正の意味がなくなるようなことも実質はできないようになっていると思います。
なぜならこんなQ&Aがあります。
問1―2 現在、協定対象派遣労働者の基本給等が一般賃金の額を上回るものとなっている場合に、通勤手当等を新たに支給する一方で、基本給を引き下げ、派遣労働者の賃金の総額を実質的に引き下げることは可能か。
答 通勤手当等を支給する一方で、基本給を引き下げ、派遣労働者の賃金の総額を実質的に引き下げることは、改正労働者派遣法の目的に照らして問題であること。
引用:Q&A
例えば
今まで時給2000円だったところ時給1900円+交通費100円
みたいなやり方で交通費を支給していることにするのはダメ!ってことです。
もし辻褄を合わせてくる派遣会社があったとしても今より悪くなっているわけではないのでデメリットでもないかなぁと。
ホワイトな派遣会社が多いので評判も悪くなることはあえてしないと思います。
まとめ
色々話してきましたがまとめると
2020年4月からの改正派遣法で
派遣薬剤師は時給そのままでボーナス、退職金ももらえるようになるかもしれない!
ってことです。
これから派遣薬剤師になろうかと思っている方にも、もうすでに派遣で働いている方にも朗報ですね。
今までは派遣にボーナスも退職金も無いことはわかっていたので僕は入社の時確認もしませんでしたが
これから派遣になろうと思っている人は派遣会社を選ぶ際にぜひボーナスや退職金についても派遣エージェントの方に確認してみると良いと思います。
正社員でも退職金の無い会社は多いのでかなりお得ですね。
派遣会社によって制度が違うと思うので複数登録して比べてみることが大切です。
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- 求人が決まっても料金はかからない
- 登録したら必ず転職しなければいけない訳ではない
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- 派遣以外にも正社員、パートの求人もある
といった感じなので気軽に登録してみて求人を相談すると良いと思います。
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