派遣薬剤師

【注意】調剤薬局経験2年未満なら派遣薬剤師はまだ早い【対策あり】

こんにちは。派遣薬剤師のひでです。

・派遣薬剤師やってみたい
・まだ調剤薬局での経験が浅いけど派遣になれるかな?

こんな風に感じる方も多いと思います。

結論から言うと

調剤薬局経験2年未満であればもう少し経験を積んでから派遣薬剤師を始めることをおすすめします。

なぜなら派遣薬剤師として問題なく働いていくにはある程度の外来業務をスムーズに回せるようになっている必要があるからです。

もちろん、個人差はありますし派遣薬剤師になるハードルはそれほど高いものではありません。

要領の良い人なら派遣をやりながら学んでいくこともできると思います。

しかし、僕の派遣仲間で調剤薬局経験2年未満で派遣を始めた人はいませんし

派遣先で指導してくれる人たちは他社の人なのでわからないことだらけで迷惑をかけてしまうと自分もしんどくなってしまいます。

ですので基本的には正社員やパートなどで2年以上は調剤薬局経験を積んで、ある程度成熟してから派遣薬剤師になることをおすすめします。

・調剤薬局経験1年と少しだけどどうしても派遣やりたい
・結構自分、自信あるんですけど

という方は単発派遣をしてみると自分が問題なく派遣をできるか判断できるのでおすすめです。

詳しく説明していきます。

この記事でわかること

・調剤薬局経験2年未満なら派遣薬剤師はまだ早い理由
・調剤経験2年未満でも派遣をしたいなら単発派遣で雰囲気を掴んでからがおすすめな話

「調剤薬局経験2年」という基準は僕が2年間派遣薬剤師をして7つの派遣先、7つの派遣会社で勤務した経験から判断しています。

2年未満だからといって派遣会社に断られるというわけではありません。

ちなみに、転職してもう少し正社員やパートで経験をつむ場合も後々のことを考えて派遣の紹介もしている転職会社を選ぶといいと思います。

派遣会社の選び方は派遣薬剤師の失敗しない派遣会社の選び方!ポイント8選を紹介で紹介しています。

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「調剤薬局経験2年未満」の場合派遣薬剤師はまだ早い理由

個人差はありますが傾向として調剤経験2年未満の場合は派遣薬剤師として働くのは「まだ早い」と思います。

理由としては

  • 一通りの技術をまだ経験していない。または経験した技術がまだ定着していない可能性がある
  • 2年未満だと「できている」ように見えてまだ未熟なことも多い
  • 派遣として知らない店薬局で働くことは慣れた薬局で働くよりも難易度が高い
  • 派遣薬剤師は「育ててもらう立場」ではない

といった感じです。

1つずつ解説していきます。

理由1:一通りの技術を経験していない。または経験した技術がまだ定着していない可能性がある

例えばまだ調剤薬局経験2年未満だと勤務している店舗の状況にもよりますが

  • 一包化はあまり処方が来ないので経験が少ない
  • 小児はあまり来ないので監査・投薬に自信がない
  • 妊婦に投与可能かどうか判断をしたことがない

など薬剤師としてまだ一通りの技術を経験していない場合も多いです。

薬局の状況としてあまり処方が来ないケースでもある程度長く勤めていると出会うことがあり徐々に一通りの技術を経験していきます。

調剤薬局経験2年以上でもまだ出会ったことのないケースはあると思いますが、今まで習得した技術が定着している場合が多いので

派遣で新しく出会ったケースに対して集中して適応していくことができます。

求人を選ぶ段階で経験したことのない科目などを避けることはできますが限度もあるので調剤薬局経験2年未満であればもう少し派遣で働くのは待ったほうがいいと思います。

派遣薬剤師ひで
派遣薬剤師ひで
個人差は大きいけどやっぱり2年以上の経験があると適応がスムーズだよ

理由2:調剤薬局経験2年未満だと「できてる」ように見えてもまだ未熟な場合も多い

調剤薬局経験2年未満でも多数の店舗を経験していると「できてる」が当てになるのですが

例えば「新卒で入社して1年半同じ店舗」といった場合は「できている」というより「慣れている」といった感じの場合も多いです。

「慣れた」中でイレギュラーな場面に対処し、経験していくことで成熟していくと思いますので

ただ単に自店舗に「慣れている」段階だと派遣で初めての店舗で働いた時に少し苦労するかもしれません。

個人的には1年目の後半あたりから徐々に成熟が始まっていく場合が多いと思います。

しかし経験店舗数が少ない=1つの店舗での経験が長いということなので技術の定着という意味では有利に働いていると思います。

「総合の門前で1年半」といった場合は「慣れている」技術の幅も広い可能性があるので

「2年経ってないけど派遣でもいけると思う」人は一度単発派遣で試してみるのが良いと思います。

派遣薬剤師ひで
派遣薬剤師ひで
結局は人それぞれなんだけど2年未満の場合は少し慎重に考えたほうがいいと思うよ

理由3:派遣として知らない店薬局で働くことは慣れた薬局で働くよりも難易度が高い

派遣薬剤師として働くということは

  • はじめての薬局で
  • 他社から派遣された薬剤師として

働くことになります。

今ままでとは環境も違い、働く難易度が上がります。

難易度としては

慣れた薬局<<正社員・パート転職<派遣薬剤師

といった感じです。

正社員やパート転職は、はじめての環境であることは変わりないですが経験が少なければ「数ヶ月かけて教えてもらう」ということもありえます。

しかし

派遣で数ヶ月かけて教えていると1回目の契約期間が教育で消費されてしまいます。

ですので適応するまでの期限が短い分派遣の方が少し難易度が高いと思います。

理由4:派遣薬剤師は「育ててもらう立場」ではない

もちろん誰しも完璧に何もかもできる状態で派遣になる訳ではないので派遣先で教えてもらうことも多いですが

あくまで派遣先は「薬剤師として育ててもらう場」ではなく「派遣先の業務に貢献する場」です。

ですので多少経験してない事があるのは問題ないのですが

「経験していないことを学ぶ」割合よりも「すでに習得していて貢献できる事」の割合の方が多い状態で派遣薬剤師になる事が大切です。

派遣薬剤師ひで
派遣薬剤師ひで
「監査・投薬」は大きく貢献できる項目なので「監査・投薬」に自信があれば派遣に挑戦してもいいかもね

調剤薬局経験2年未満でも派遣をやりたい場合は単発派遣で試してみよう

「調剤薬局経験2年未満であれば派遣以外で経験を積んだ方がいい」と話してきましたが

要は2年くらい経験していると派遣で働いても自分が苦労しなかったり、周りに迷惑をかけない。という事です。

つまり

  • 自分が働いてつらくない
  • 周りに迷惑をかけない

のであれば2年に満たなくても派遣として働いて良いと思います。

でも派遣で働いて大丈夫かわからない

と思う方も多いと思います。

それは実際に経験してみない限り誰にもわかりません

派遣で働いて大丈夫か確かめるために派遣転職してみるのはリスクが大きいと思うので

まずは単発派遣で試してみるのがおすすめです。

単発派遣なら

  • 今の薬局を辞めなくてもできる
  • 1日だけ、数時間の勤務でOK
  • 土日祝など自分の都合の良い日に働ける
  • 単発なので通常の派遣より業務が単純な場合が多い

といった感じなので派遣薬剤師入門にピッタリです。

継続して勤務しなくて良いので合わなくても数時間の我慢ですみますし、派遣転職した場合よりも任される業務の種類が単純です。

それでいて派遣会社で働く流れがつかめるので自分が派遣で働いていけるか判断する事ができます。

ほとんどリスクなく始める事ができるのでまずは単発派遣で試してみるのがのちのち後悔しないためにも重要だと思います。

派遣薬剤師ひで
派遣薬剤師ひで
派遣で働いていけるか判断するために勤務しても時給はしっかりもらえるからありがたいね

単発派遣の全知識は薬剤師「単発派遣」虎の巻完全版【疑問も不安も全て解決】で詳しく説明しているのでぜひ読んでみてください。

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「調剤薬局経験2年未満なら派遣薬剤師はまだ早い」まとめ

派遣薬剤師は時給が高かったり、人間関係に縛られなかったり、勤務時間、勤務場所を選べたりと非常に魅力的な職種です。

僕自身、派遣薬剤師が快適すぎて派遣に転向して2年ですがもう正社員に戻りたくないと感じています。

しかし、まだ未熟なうちに派遣をはじめてしまうと後悔する事態になってしまうかもしれません。

そんな事態に陥らないように調剤薬局経験2年未満の場合はいきなり派遣転職する前に少し立ち止まって考えてみるのが良いと思います。

自分の可能性を潰してしまわないためにも「興味がある」のであれば単発派遣で試してみるのが良いと思います。

後悔しないようにじっくり考えて決めてください。

さらに派遣先に貢献できるポイントを確保しておくために少し勉強してから派遣に望んでも良いと思います。

薬剤師のおすすめ本は【目的別】薬剤師のおすすめ本12選【スキルアップに役立つ】にまとめているので参考にしてもらえると幸いです。